3月第一例会 ~奉仕のバトンと防災意識の向上~
3月4日、3月第一例会では、
会長L藤原は、「大きな事業も終わり、そろそろバトンタッチの時期に向けた準備が必要になってきました」と述べ、
次期へのスムーズな引き継ぎに向けた意識をメンバーに促しました。
また、「最近の例会の食事はバラエティに富み、毎回楽しみになっている」と
和やかな話題にも触れ、会場には笑顔が広がりました。
その後、富士宮市役所 危機管理課 主査 小林佑太氏を講師に迎え、
「地震災害に対する備え」と題したセミナーが開催されました。
小林氏は、能登半島地震で道路が寸断され、支援が届かない状況が発生したことを報告。
避難所の運営についても、「避難者自身が主体となることが必要であり、適切な環境整備と支援が求められる」と強調しました。
さらに、「自助・共助・公助」の3つの視点の重要性についても触れ、
「まずは自助を徹底し、共助へとつなげることが防災対策の鍵である」と説明されました。
また、「共助は地域づくりであり、地域のつながりが薄れてきている
現状には不安を感じる」と指摘されました。
近年、個人主義の傾向が強まり、近隣同士の関係が希薄になりつつある中、
災害時には地域の支え合いが不可欠です。
普段から地域とのつながりを深めることが、
防災対策の大きな力となると強く感じました。
特に興味深かったのは、避難所の変遷についての話でした。
阪神・淡路大震災の際は、避難所が足の踏み場もないほどの過密状態であったのに対し、
現在は区画整理やついたての設置により、プライバシー確保の対策が進んでいることが紹介されました。
また、能登半島地震ではテントを活用し、より個別の空間が確保されつつあることも報告され、
避難環境が年々改善されていることが実感できました。
これらの取り組みは、災害関連死を防ぐためにも重要であり、
今後の防災対策に活かされるべきポイントだと感じました。
ライオンズクラブメンバーの中には、輪島市や珠洲市へ支援に赴き、
能登半島の現状を目の当たりにした方々もおり、非常に興味深く話を聞き入る姿が見られました。
講話後には、災害についての積極的な質疑応答が行われ、
改めて防災意識の高まりを実感する場となりました。
今回の例会を通じ、メンバー一同が「地域の防災意識を高めること」の大切さを再認識する機会となりました。
今後もライオンズクラブとして防災支援や地域貢献に積極的に取り組んでいければと思います。